「ボドゲでホラーゲー」
最初はツイッターでパッケージの画像とコンセプトをみて、興味を持った。
実のところ自分自身そんなにホラーものって好きじゃない。
わざわざお金を払って怖い思いをするっていうのはどうなのかと。
ホラー映画しかり、ジェットコースターしかり。
しかしながら「ボードゲームでホラー」とはいかなるものか。
興味が積もりに積もって購入を決意!
だが、残念ながらまだそんなに流通していない時期。
悶々としながらどうしたもんかと悩んでいた。
(Amazonとかでも売ってたけど定価より高かった)
そこに運よく東京にいる友人がGameMarketに行くというではありませんか!!
頭を地面にこすりつけながらお願いをして購入してもらった。
届いた小包をワクワクしながら開封っ!!
こまごまとしながらも品質の良いコンポーネント。
仄暗いビジュアルから漂うホラー感。
「こいつは、思った以上にホラーかもしれない」
プレイする前から若干ビビりながらルールブックを片手にコンポーネントを配置し
早速ゲーム開始!
そーっと物音トークンを積み、箱チップをめくる。
ターンを重ねるごとにハコオンナの位置が把握できなくなり、
そしてどんどんハコオンナの能力が強化されていく。
箱チップをめくるのが嫌になるが、めくらなければクリアはできない。
このジレンマが自分の手番になるたびに強く締め付ける。
残念、ハコオンナでした。
「ぎゃーーーまじかーーーー!!!」
でゲームオーバー。
非常に理不尽。
一撃死。
まさにこれはホラーゲーム。
これは本当に面白い。
このゲームは「ハコオンナ」と、ハコオンナの根城に迷い込んだ「訪問者」に分かれます。
ゲーム勝利条件は以下。
・ハコオンナ→訪問者の駆逐
・訪問者→ハコオンナを成仏させる、ハコオンナを討伐する、脱出する
訪問者は部屋を移動しながら「箱」を模したチップをめくり、ハコオンナの弱点や、
脱出するために必要なアイテムを集める必要があるんだけど、
ほぼ半分がある意味ハコオンナのパワーアップアイテム。
めくらないとクリア条件を満たすことすらままならないのにめくればめくるほど
ハコオンナちゃんが強化されているという理不尽さ。
そう、このゲームの面白さはバランスの悪さ
このバランスの悪さが非常に良い。ハコオンナちゃんが強いのだ。
行動力が上がったり、部屋の中のチップを移動させられたり、部屋に閉じ込めたり、と様々。
しかし、訪問者もただただやられるわけじゃない
訪問者も特殊なスキルをゲーム開始時に与えられるのでその能力を駆使して
ハコオンナちゃんの襲撃を躱しながらクリアを目指すのがまたはらはらドキドキで楽しい。
成仏させられたり、うまく脱出できたりした時の達成感はホラー映画の後半10分ぐらいのスッキリ感がある。
まずは訪問者でプレイをして、このゲームの面白さや理不尽さを体験して、
慣れてきたらハコオンナでプレイするのをオススメする。訪問者でプレイしないと、「どう訪問者は行動するのか」みたいなものが見えず、対策が練りにくい感じがするので。
詳しいルールやゲームの流れはまた別の機会にするとして、今回はプレイ感のレビューでした。
もこっち
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