日本人のボドゲ作家カナイセイジ氏の作品。
お姫様にラブレタ-を渡す為に色んな人達の手を借りて奮闘するというコンセプト
ゲームの進め方
各プレイヤーが元々持っている手札一枚と山札から引いた手札一枚のどちらかを選んで捨て、捨てたほうの手札の能力を発動させて他者と戦うゲーム
相手を全員脱落させるか山札が全部なくなった時に持っている手札の数字の多いほうが勝利し、手紙トークンを一個ゲット。姫を持って勝利した場合は二個ゲットすることができ、一番早く三個の手紙トークンを集めたプレイヤーの勝利となります
イラストやトークンの可愛らしさ、ゲームのわかりやすさが秀逸で、とにかくとっつきやすい!
手札の枚数が多くないので、カウンティングの楽しさを手軽に味わえるのがいいですね
ゲーム性はシンプルで運と読み合いのバランスがよく何度でも遊びたくなる作品です
派生作品も数多く出ているので、自分がプレイしたことのある二点を合わせて紹介します
ラブレター:ホビット ~決戦のゆくえ~
映画ホビットを題材にしたラブレター。手札にホビットのキャラクターが使われている他、普段は0の強さだけど最後まで持っていると7の強さになるカードや
騎士に相当するエルフには性別があって通常の騎士と同じ能力の男性エルフの他に、数字が『高い』方の負けになる女性エルフが存在するという違いがありました。
このカードは逆転性があって非常に面白いカードでした
おそ松さんラブレター
アニメおそ松さんを題材にしたラブレター。
本家だと兵士カードで指名できなかった強さ1のカードがおそ松さん兄弟になっていて、強さ1のカードでも名指しで指名できるというラブレターの基本ルールを覆す名作。
各プレイヤーが最初に自分の推し松を決めておき、対応する松を自分で持っていた時最強のカードになるというあたりもキャラクターゲームとして非常に優秀。
プレイヤー同士で好きな推し松が重なるとゲームをプレイする前から血で血を洗う推し松の取り合いになるという恐ろしいシステム
ラヴクラフトレター
名前から察せれる通りクトゥルフを題材にしたラブレター。
ダジャレで生まれたとしか思えないようなネーミングとは裏腹に、
中身はラブレターのゲーム性とクトゥルフの世界観を見事に融合させた傑作
詳しくは別の機会に
以下、本家ラブレターの各カードの強さと能力、枚数及び私的感想(数字の多いほうが強い)
1:兵士(5枚)
相手の持っている手札を言い当てれば相手は脱落。ただし、兵士は指名できない
手札の中で一番多く、一番弱い存在。
ただし、相手の手札を言い当てれば相手を即脱落させれる為、能力は非常に強力
騎士に狙われると同じ兵士以外の全てに負けるので非常にきついカードですが、
兵士から氏名されても即脱落しないという意味では前半は攻防に優れた割と優秀なカードと言えるかも
2:道化師(2枚)
相手の手札を見ることができる
手札に来た際の使用率ナンバーワンカードだと思う。
手札を見られた相手は自分のターンで見られた札を使わないと兵士や騎士に狩られやすいので
どんなに強力な手札でも使わざるを得ないですし
3:騎士(2枚)
相手と自分の手札の数字を見せ合って少ない方は脱落する
相手を脱落させることができる代わりに自分も脱落するリスクを負うちょっと怖いカード
捨て札として出した騎士の数字(3)ではなく、
あくまでも自分の持っている手札の数字との勝負なのがちょっとだけわかりづらいかも
姫と組めば負け知らず、大臣・将軍当たりでもほぼ無双となりますが、脱落した相手の手札次第では
自分の手札もかなり絞られてしまうので使いどころが難しいですね
4:僧侶(2枚)
他プレイヤーの使った能力の効果が発揮されない
どのタイミングで使っても非常に優秀な能力。
終盤での兵士や姫を持っている時の魔術師などの一撃死を回避できるのがとにかく大きいですね
5:魔術師(2枚)
自分、もしくは相手の手札を捨て、山札から一枚引く
無理やり相手の姫を捨てさせて脱落させたり、自分のカードが微妙な時に変更出来たりと
ノーリスクで色々使える優秀なカード
6:将軍(1枚)
相手と自分の手札を入れ替えることができる
数字は相当強いんですが能力の方は微妙に使いにくいカードですね
入れ替えた相手に自分の手札ばればれですし、相手の手札がこっちより強いとも限らないし
と、いうか将軍より強いカードは基本的にリスクしかないから黙って、所持してる方がいいという…
7:大臣(1枚)
手札の数字が足して12以上の場合脱落する
数字は強いけど能力は…。これを持ってる時に魔術師以上のカードを引いたらその時点で終わりなので
序盤ではあえて捨ててしまうのも手かもしれませんね
8:姫(1枚)
数字は最強。ただし、能力は最弱(捨て札とした場合脱落する)という、まさに守られる為のカード(最後までもってれば勝ち確ですし)
このカードを持って勝利した場合、手紙トークン2つゲットっていうのが最強の能力と言える気がする
追加カード(基本カードの同じ数字のものと入れ替えて使う性能違いのカード)
8:王子(1枚)
姫とまったく同じ性能。性別が違うだけ。女性プレイヤー用に作られたらしいけど、
男性プレイヤーだらけで使っても問題ない(震え声
8:姫(眼鏡)(1枚)
このカードを持っている時に脱落した場合、山札から一枚カードを引いて復帰する
捨て札に捨てても脱落しない上に、脱落を一度回避できる。しかもイラストが最高に可愛い
非の打ちどころのない一枚。問答無用で最強のカード
8:姫(ショート)(1枚)
このカードが捨て札におかれた場合脱落し、即座にゲームを終了する
自分は脱落する上に、他プレイヤーは持っているカードの数字の優劣で勝負が決まるという、
はた迷惑なお姫様。
7:女公爵(1枚)
手札の強さの合計が12以上である場合、このカードを場に出さなければならない
大臣の上位互換。とはいえだいぶ手札を絞られてしまうわけではありますが
まぁ、一撃死よりはましだけど
8:伯爵夫人(1枚)
このカードは場に出すことができない。山札がなくなった場合、脱落する
魔術師の能力を無効にできるみたい
使い難さとイラストと相まって個人的には好きな一枚。
×:王(1枚)
このカードが手札にある場合脱落する
手札が配られた瞬間に脱落もありうるラブレター屈指の外れカード。
彼女の家に電話かけたらお父さんが出た、と思えば納得できるだろうか
与太話
騎士
決闘という能力を持ちつつも、決着をつけるのは自分自身の3という数字ではなく、隠された手札の方。
手袋投げつけて喧嘩売るけど、決闘自体は黒幕にお願いするという非常にかっこわるいカードなのでは…
と思ってたんだけど、守るべき対象によって発揮される力が変わると考えると非常に納得できる上にかっこいいかもしれない
(兵士や道化師じゃ実力(3)は出せず、僧侶や姫なら自分の実力以上に強くなる、とか)
ところで最強コンボの一角であるところの姫騎士(姫を持っている時に騎士を使う)より、伯爵夫人騎士(伯爵夫人を持っている時に以下略)の方が
なんか背徳感が出ていいですよね
Ryo
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