クトゥルフ系の魔物が目覚める前に冒険を繰り返して旧き印を集めて目覚めを防ぐか、目覚めてしまった魔物を倒すことを目指すゲームです
ダイスを振ってクエストをクリアして封印のための古き印や武器等のアイテムを集めていくいわゆるダイスゲーです
最初はちょっととっつきづらかったんだけど、アイテムや各キャラクターの能力を使うことで一つ一つのクエストはクリアできるようになっていきます
逆に言うとノーアイテムで乗り切ろうとするとよっぽど簡単なクエストでも運に恵まれて漸くぎりぎりクリアできるという結構な難易度
こつこつ勧めていけばアイテムが増えて各クエストもクリアしやすくなっては来るんだけど、その分時間がたてばたつほど不利になってくる要素もあるので
そこらへんのせめぎあいは楽しいですね
12時(4ターンに一回)になると大概悪いことが起こるので、じわじわと首が閉まってくる感覚がクトゥルフっぽいいやらしさ(褒め言葉)を表現出来てるのかな、と
敵の能力も多種多様でどれを相手にするかで勝利条件がかなり変わるので何回でもやりたくなってくる作品
なによりも素晴らしいのは各コンポーネント。時間を表示する時計や、冒険カード(クリアすべきクエストカード)・探索者カード(プレイヤーカード)・エンシェントワンカード(敵)・アイテムカード・神話カードやトークンの凝りに凝った充実っぷり
絵のきれいさ、禍々しさは勿論、多種多様なフレーバーテキストやどこかで見た場所等クトゥルフ信者ならカードを眺めるだけで満足出来る程です
反面ゲームバランスは若干微妙な印象。
一つ一つの冒険のクリアはノーアイテムだと本気できつい割に、最終的な目標である封印・討伐は結構成功率が高い(今のところ勝率100%)
稀にどうあがいても積むという状況が生まれる(生命線と言うべきダイスを制約される、等)
ダイスの出目を確定することはできるけどその分振れるダイスが減るというのもなんか不自由な感じがします
『クトゥルフ物としては優秀だがボドゲとしてはちょっと微妙』という世間の評価もちょっとわかる(笑
でもどんなに手を尽くしても理不尽なダイス目で乙るとか苦しい状況をダイス運で覆すとか、自分の生命力削って出目を他者に託すとかダイスゲー、協力ゲーならではの楽しみもありますし
圧倒的なクトゥルフ深度を楽しめるので今後も何度でもプレイ全エンシェントワン封印&討伐とか目指したいゲームですね
Ryo
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