遥か昔、南海には独自の文化により繁栄を極めた島が存在した。
優れた知性を持つ国民と美しい自然に恵まれ平和な生活が永遠に続くかと思われた。
しかしある朝、恐るべき悪魔が復活し島を海に沈め始めたのである。
最後の時が迫る中、王は腹心たちに素晴らしき叡智と美しい命を集め北の地に脱出する事を命じた。
DOMINA GAMESさんのプララーヤのRevised Editionをゲームマーケット2018秋で購入してきました!
実は、当初プララーヤは買う予定はなく、Blade Rondo Night Theater目当てだったんですけどね。
しかし前々から欲しかったのでせっかくDOMINA GAMESさんの列に並んだので一緒に買っちゃえ!と勢いでGET笑
上記のイントロダクションの通り、ゲームを進めれば進めるほど島は海に沈んでいきます。
そういった状況の中で如何に遺物(お宝)を回収し、タイミングを見計らって脱出していく流れになっています。
勿論、脱出できなければ集めた遺物はパーです。
引き際が肝心なチキンレース的な趣のあるゲーム、それがプララーヤです。
ゲームの流れ
場に並べられた15枚~18枚の遺物カード(プレイ人数より変化)を手番ごとに回収していきます。
プレイヤーは手番開始時に行動力が3ポイント割り振られ、この行動力を消費することで遺物カードを回収する事ができます。
遺物カードには
・消費行動力
・貨幣価値(銅貨・銀貨・金貨のみ)
・カード効果
が記載されています。
この消費行動力というのは先ほど説明した遺物を得る際に必要な行動力です。
例えば「割れた壺」という遺物を回収するためには消費行動力2が必要になります。
初期行動力3の場合は「消費行動力1のカードを3枚」か「消費行動力1のカードを1枚と消費行動力2のカード1枚」といった形で、遺物を回収していくことになります。
ただし必ず1枚以上の遺物を回収する必要があります。
「遺物を回収しないという選択肢」が無いのが、このゲームのチキンレース的な要素の一つなのですが、それはまた後程。
尚、行動力を全て消費する必要はなく、また次手番時に引き継ぐという事もできません。
次にカード効果というのはゲーム終了時の得点計算時に影響を及ぼすものとなります。
先ほどの割れた壺という遺物は3枚所持していたら20点の勝利点を得ることができます。
中には持っている枚数の2乗の勝利点というものもありますし、化石という遺物については、
最も多く化石を所持しているプレイヤーが15点の勝利点を得るといったカードもあります。
また貨幣価値のあるカード(銅貨・銀貨・金貨)と引き換えに交換することができるカードもあります。
「聖典」というカードは貨幣価値4点以上で交換でき、手番開始時に得られる消費行動力が3から4に増えます。
序盤で交換できればスムーズな遺物回収ができるでしょう。
カードの交換は遺物を回収した後に行う事ができる行動となります。
なので手番時の流れとしては
1.行動力の回復(3または4)
2.遺物の回収
3.貨幣価値のあるカードを使用し、カードを購入する
4.場のカードの補充
5.手番終了
となります。
さて、冒頭で「ゲームを進めれば進めるほど島は海に沈んでいきます。」と書きました。
山札の中には遺物カードのほかに「海カード」というものがあります。
カード補充時に海カードが出てしまった場所は海に沈んでしまいます。
海カードは回収不可能なカードなため、ゲームが進むにつれ回収できる遺物がどんどん減っていってしまうのです。
前述した通り自分の手番には必ず1枚以上の遺物カードの回収を行わなければなりません。
そうすると選択の幅は狭まり、場がじわじわと島に沈んでいく様を見ることとなります。
しかし、ただそれを指をくわえてみているわけにはいきません!
そうです。脱出です!
上記の手番の流れの3.の際に、貨幣価値のあるカードを使用することで「ドニ」と呼ばれる小さな船を得ることができます。
交換するとその時点でそのプレイヤーは島から脱出=ゲームから降りることになります。
次回手番以降は場の遺物カードを回収することはできません。
全てのプレイヤーがドニで島から脱出するか、または島が完全に沈む(すべて海カードになる)かすると、
ゲーム終了となり、得点計算フェーズに移行します。
回収した遺物カードの価値を計算し、一番多くの価値を持ち帰ったプレイヤーが勝利となります。
ちなみに、ドニで脱出できなかったプレイヤーは自動的に最下位になりますのでご注意を。
(2人プレイだと即負け)
レビュー
毎度おなじみ2人プレイのレビューを。
正直言って、面白いです。
2人プレイだとタルギと同じように、場に出ているカードの取り合い!
自分の手番時は大して欲しいものがないのに、補充したカードに自分が欲しかったものがでるとかザラ。
また遺物カードには奇数枚所持時はデメリット、偶数枚所持時時はメリットと効果が変わるものもあり、上手く取ることで相手を不利にすることもできる。
また3枚取りされて補充カードが全部海だったりしたらもう、何してくれてんだ!という状態に笑
基本的には足の引っ張り合いというか殴り合いゲームですね。
2人プレイだと脱出に不可欠なドニの交換コストが1人目「x」、2人目「7」と固定されています。
1人目の脱出者は貨幣遺物カードすべてを捨て札にすることで脱出が可能で、2人目は7ポイント以上の貨幣遺物カードと交換となります。
これがまたミソ。
貨幣遺物カードも勿論、得点計算時に勝利点が設定されています。
なので、貨幣遺物カードをいっぱい持ってると1人目で脱出するともったいない場面が多いのです。
しかしこれを逆手に取り、相手に貨幣遺物カードを渡さないように貨幣遺物を集め、全財産なげうって脱出してしまえば相手は脱出できない=勝利ということにもまります。
ただまぁ、xは銅貨1枚でも交換できるわけなので、こういう悪いことを察知された場合にはさっさと脱出されるでしょうけど笑
ちなみにさっさと脱出してしまうとゲームが終了するまでの間、自分の手番時に回収した遺物カードを1枚ずつ選んで捨てなければなりません。
なので、ほんとギリギリまで脱出しないでいないとせっかく集めた遺物が無駄になってしまいます。
が、本当にギリギリまで頑張っていると相手の手番終了時に盤面すべて海になってしまい、島と運命を共にすることに。。
駆け引きもさることながら、引き際を見極める判断力が非常に求められるゲームでした。
意外と1プレイが短いのでリプレイしやすいのもまた良いですね。
あとこれ、2人より3人以上の方が楽しいのではないかなと思う。
前述した通り2人プレイだと殴り合いになってしまうんだけど、第三者が現れると途端に場の動きが読めなくなるし、また海に沈んでいくスピードも格段に速くなるので臨場感が増すんじゃないだろうか。
少人数でも大人数でもこのスリルと焦燥感は十分楽しめると思いますよ!
以上、プララーヤのレビューでした。
次回はこのブログでもレビューしました、超・美麗グラフィックと白熱バトルで有名なBlade Rondoの独立型拡張版、Blade Rondo Night Theaterのレビュー(予定)です。
お楽しみにー!
もこっち
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