GODS' GAMBIT

GODS’ GAMBIT~神々の一手~

プレイ人数2人~6人 プレイ時間20分 (実質プレイ時間 20分)
対象年齢10歳~ 難易度★★☆☆☆
オススメ度★★★★★ 公式サイトLINK
デザイナーカナイセイジ 発売元株式会社アークライト

概要

Gods’ Gambit~神々の一手~(以下ギャンビット)はUNO系のカードゲーム。
赤・青・白・黒の4色で各色1~9と、UNOでいうWildカードの10、20、30のカードがあり、基本的には捨て場に出されたカード(場札)と同じ色か同じ数字を出していく(このゲームでは捨て場に出す事を『解消』という)。場札にあうカードがなかった場合は山から1枚引いて終了。手札を最初に無くした人が勝つゲーム。
もちろんWildは場に出ている数字や色に関係なく解消できるし、色の指定もできるというある意味完全にUNO。
「なんだ、ただのUNOか」と思いきや、そこはあえて別ゲームとしている価値がそこにある。

まず、カードの種類。各カードの1~9やWildには名前(役職)が存在している。

通常カード

1.信徒
2.僧侶
3.宣教師
4.天使
5.聖騎士
6.司祭
7.教主
8.従神
9.化身

Wildカード

10.魔術師
10.妖精
10.王族
10.悪魔
20.英雄
20.竜
20.死霊
30.女神
30.邪神

それぞれカードには様々な特殊能力があり、その能力を発動するためにはUNOのように捨て場に出す(『解消』する)のではなく、『使役』という出し方をする必要がある。『使役』とは捨て場に出すのではなく自分の眼の前に表向きで出すことを指す。
『使役』することでUNOの「Draw Two」や「Skip」のような効果を発動させることができる。
ただし、『使役』する場合も『解消』と同様、場札のカードと同じ色または同じ数字でなければならない。
※Wildカードは除く

「それならどんどん使役して能力を使って他人の妨害や自分を優勢にしたほうが良いのでは?」と思うじゃろ?
そうは問屋が卸さないのがボドゲとしての面白み。
このゲームには『カルマ』という概念が存在している。『カルマ』はその名の通り「業」であり、Wikiにはこうある。

今日、一般的にこの語を使う場合は、(因縁・因果による)行為で生じる罪悪を意味したり(例えば「業が深い」)、不合理だと思ってもやってしまう宿命的な行為という意味で使ったりすることが多い。

カードを『使役』することで能力を発動する代わりにそのカードの番号分の『カルマ』を背負うことになる。
『カルマ』は言うなればマイナスポイント。最終的にこの『カルマ』値が一番高かった者が負けになる。
『使役』したらするほど自分の眼の前には『カルマ』となったカードが並んでいくわけだ。
「じゃぁ、使役はしないほうが・・・」と思うじゃろ?
そうは問屋g(以下略
カードを『使役』する事で「手札を1枚『解消』する」や「もう一度手番を行う」、「対象のプレイヤーはカードを2枚引く」など様々な能力を発動できる。
また使役してカルマとなったカードを『解消』する能力や、場に出ているカルマを他のプレイヤーに押し付けることができたりと、カルマを背負うことで得られるメリットがまた多いというのがこのゲームの面白さ。
また一部のカードは『解消』する事はできず、からなず『使役』しなければならない代わりに能力の威力はずば抜けて強力、というカードもあったりするのでうまく処理していかなければならない。また自身に降りかかった攻撃を「防御」するカードもあるので温存しておくのも手だ。
(ただし、防御カードは比較的数値が大きいので最後まで持っておくのもまた考えもの)

ゲームの勝敗だけども1抜けしたプレイヤーの『カルマ』は全て取り除かれ0点。
2位以降のプレイヤーは手に残ったカードおよび『使役』したカードのカルマがスコアになる。
これを3回プレイ行い合計カルマ数が最も少なかったプレイヤーが勝利となるのだ。
なので『使役』しまくってカルマを背負おうとも1抜けしてしまえばなかった事になるのがこのゲームの面白いところ。

最後に特筆する1種類カードがある。
《喇叭吹き》
→このカードを引いた場合公開し脇によける。
このカードが4枚公開されたときラウンドを終了する

「「「このカードが4枚公開されたときラウンドを終了する」」」 

そう、このカードが4枚場に出るとゲーム終了なのだ。
これでラウンドが流れた場合、手札・場にあるカードの全てが各々の『カルマ』となるのだ。
下手するとカードが配られたタイミングでゲームが終わってしまうという可能性も0じゃないし、ゲーム終盤で《邪神》などを使ってカードを引かせるというのもまたリスクになる可能性もあり駆け引きが難しい。
といっても100枚中4枚しかないので滅多なことではでないのでそんなにビビる必要はないのだけども。
#といいつつ出るときは出る笑

『カルマ』を背負い能力を駆使して勝つか、
『カルマ』を背負わず淡々と『解消』し続け勝つか、
勝つことを諦め妨害をするかなど、様々なプレイスタイルが存在するのが
「Gods’ Gambit~神々の一手~」
なのだ!

レビュー

このゲームを購入したきっかけはたまたま寄ったヨドバシで箱のイラストが気に入って購入。
特にネットで調べたりとかも特にせずの衝動買いだったのだけどこれは大正解。
ほんっと死ぬほどやった。
あまりにプレイしすぎてカードの端が擦れてきて焦ってスリーブケースに入れたぐらい笑

最初、カードの能力を把握するのが大変だったけど覚えてからがまぁ面白い面白い。

教主使役→教主使役→宣教師使役→魔術師使役で1枚解消で終了

とか、

英雄使役→手札全部解消

など、うまくコンボが決まった時の爽快感!これはUNOやページワンにはない楽しさだと思う。

いいだけ『使役』して『カルマ』を背負ってあと一歩というところで負けて1ラウンドで100超えとか笑
2人でやっても面白いし、4人とかでやってもまた違う面白さがあり何度も繰り返しプレイしたくなる中毒性がギャンビットにはあると思う。

4人でやってて初回ですでに《喇叭吹き》が3枚でてしまった時の緊張感。
そんなタイミングで使役される《邪神》。
引き続けるプレイヤーと降臨する《喇叭吹き》とかね笑

カードゲームなのでそんなに場所もとらないし、お酒を飲みながらプレイするのも楽しい。
ルールも単純、能力もそんなに難しいものはないので2~3回プレイしたら慣れてくるので初心者にもオススメ。

ちなみに4種類のカードが追加された「God’s Gambit G」が発売済み。
これは別のライターが紹介してくれるでしょう。
#『解消』『使役』などの専門用語が無くなってしまったようで残念だけど・・。

1点、残念だなーと思うのが各カードにフレーバーテキストがあったらなぁと。
もう少し各カードの設定を知りたかった。想像でカバーするしかないかな笑

さぁ、ひとギャンビットしようぜ!!

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もこっち

ボードゲームと娘をこよなく愛する元WEBデザイナーのITサラリーマン。生粋の道産子。 ボードゲームだけでなくモンハンや旅行や写真、美味しいお酒なども大好き。 現在は東京在住でこれを機に東京散策中。暑さに弱い。ハンマー使い。 最近気になっているゲームは「ワイナリーの四季」と「10タクル」。

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