すずめ雀

プレイ人数2人~5人 プレイ時間30分 (実質プレイ時間 30分)
対象年齢6歳~ 難易度★★★☆☆
オススメ度★★★★★ 公式サイトLINK
デザイナー篠崎高広(しのうじょう)&丸田康司(すごろくや) 発売元すごろくや

ゲムマで購入シリーズ第2弾

今回はみんな大好き麻雀をすごろくやさんが2年の歳月をかけて誰でも楽しめるボードゲームに進化させたゲーム「すずめ雀」のレビューです。

たったこれだけの牌でもしっかり麻雀

麻雀との違いは多々あるんだけど、特筆すべきはこの牌種。

索子と發と中しかありません。

そしてこのゲームに深みを持たせてるのが、赤牌の存在。
一索~九索まで1牌ずつと中が赤牌化されているのですがこれが重要なカギ。
この赤牌がないとなかなか上がれないわけで・・・詳細は後述!

ルール

基本的な流れは麻雀と一緒。
一牌とり手に加え、一牌捨てて終了。
これを繰り返し、役ができた人があがり。
東南西北と4巡し、最終的に点数が多かった人が勝ちとなります。

ここからが「すずめ雀」の面白さ

麻雀と大きく違うのは以下。
手牌は5個しかなくツモ(またはロン)が6牌目となり役を作る
必須役は「3個連番(順子)」「3個同じ(刻子)」
・ボーナス役は「赤牌」「ドラ」「タンヤオ」「チャンタ」
・役満は「オールグリーン」「チンヤオ」「スーパーレッド」
・上がるには上記の役を組み合わせ5点以上なければならない
・あがったのが親だったらボーナス+2点(ただし、上がり条件の5点には含めない)
というところ。

手の組み方は順子順子・順子刻子・刻子刻子のいずれかの組み合わせが必須となりますが、順子は1点、刻子は2点。
ですので必須役だけだと最大刻子刻子の4点となるため、必ずボーナス役か役満を組み込む必要があります。

リーチという概念がないため「必須役は揃ってるのに上がり点が足りない!!」といったジレンマがとっても麻雀感。
複雑怪奇な麻雀ルールをここまで削ぎ落してもまだ麻雀らしさを失ってないあたり、本当に良くできたゲームだなーという印象でした。
ちなみにポン・チーはないため、面前でしっかりと上がり点を積み上げていかないといけません!
喉から手が出そうなほど喰いたくなる場面は多々あるんですけどね笑

所感

まだ2人プレイでしか遊んでないのですが、前段でも書きましたが意外としっかり麻雀しているボードゲームでした。
5牌しかないため役が非常に作りやすいので初っ端からのドキドキ感がたまりません。
2人プレイだと比較的牌の取捨選択に余裕があるけど、3人以上だとそうはいかなそうな印象。
全部で44牌、初期配布で5ずつ+ドラ牌1で残り33牌を取り合うわけです。
2人プレイだと16牌交換可能ですが、3人だと9牌、4人だと5牌。
そしてこのすずめ雀はまさかの5人プレイが可能なのですが、5人プレイだと3牌しか交換できないんですよ。
これはもう無駄切り=負けのようなものです。
この1手1手を丁寧に行わなければならないという取捨選択の緊張感は本当にまんま麻雀でした。

ルールが単純な形に昇華されているため、初心者や子供でもとっつきやすく、ミニマル化しているといえども麻雀的な面白さはまったく失われていないので、麻雀経験者も存分に楽しめる良ゲーでした。
また普通の麻雀特有の冗長感もなく、サクサクプレイできるのもとても良いポイント。
牌や点棒といったコンポーネントはとても麻雀麻雀していて見てても触ってても楽しくなってしまいます!

「麻雀に興味はあるけど難しそう」
「気軽に麻雀を楽しみたい」
そういった人にはすごくお勧めです!

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もこっち

ボードゲームと娘をこよなく愛する元WEBデザイナーのITサラリーマン。生粋の道産子。 ボードゲームだけでなくモンハンや旅行や写真、美味しいお酒なども大好き。 現在は東京在住でこれを機に東京散策中。暑さに弱い。ハンマー使い。 最近気になっているゲームは「ワイナリーの四季」と「10タクル」。

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