ゲムマで購入シリーズ第3弾
ゲムマで購入したゲームレビューシリーズ最後は「おしまい畑と世界の種」です。
このゲームは全くのノーチェックだったんですが、ゲムマで山羊出版さんブースにてルール説明をしているのを見て面白そうだ!と前知識なく購入したゲームです。
こういう出会いがあるって本当にゲムマって素敵なイベントだなーと実感しました。
ルールの土台としては大貧民(大富豪)なので、非常にわかりやすくシンプル。
ただカードを出す場が2つになる事で、誰もが知っている大貧民とは違った奥深さが面白い。
場の「停滞」
ルールは上記の通り大貧民をベースにした内容となっている。
プレイヤーは順々に手札から場に出ているカードより大きな数字を出していくだけ。
大きく違うのはカードを出す場が2つあるという事と一部の数字カードには特殊効果がある事。
なんといってもその特殊効果の「停滞」が味わい深さを生み出している。
3と6のカードには「停滞」という効果がある。
停滞とは停滞を解除しない限り停滞している場にカードが置けないというもの。
3は出した場を停滞させ、6は出した場ではないもう片方の場を停滞させる。
もちろん停滞を解除するカードもあり4は3で停滞した場を解除させ、7は出した場ではないもう片方の場の停滞を解除する。
4では数字が小さいので6で停滞した場が解除できない。3で停滞した場はもう片方の場に7を出すことで停滞の解除が可能になる。
この停滞がゲームの流れを大きく変え、出しても出せないというジレンマを上手く作り出している。
場にカードが出せなくなった場合は、2つの場のいずれかの枚数の多いほうを引き取り、手札とは別に持っておくこととなる。
ニムトのようにこの引き取ったカードの枚数が多いプレイヤーが負けとなるので如何に場をコントロールし、如何にカードを引き取らないようにし、如何に他プレイヤーに引き取らせるかが勝利のカギとなる。
その他の特殊ルール
あと覚えないといけないルールは以下ぐらい。
・場を引き取ったプレイヤーは即座に自分の手番を始められる。
・何も置かれていない場には好きな枚数のカードを出すことができる。それ以降同じ枚数を出さなければならない。
・1のカード:10のカードが出ている場に出すことができる
・8のカード:8のカードを出したあと、好きなカードを出すことができる。複数枚出す場で8を複数枚出した場合、そのあと出すカードは8を出した枚数以下となる。なので、2枚場を1枚場に変更できたりもする。
以上。本当に単純明快。
プレイ所感
2人プレイしかしてないのだけど、2人プレイだと自分が持っていない=相手が所持しているという事となるので、相手の動きを読みながらうまく逆手にとってプレイするという感じになる。場が想定外の動きをしないので若干物足りない感じ。
あと、場を引き取るのがゲーム後半になるので引き取る枚数がとにかく多い。
そのため、引き取ったプレイヤーが負けという感じになってしまう。
逆に3人以上だと2人プレイとは逆に場の引き取りが多く発生しそうなので場がリセットされ優位になったりその逆もあったりと場が読みづらくなって面白みが益しそう。
そこはベースとしている大貧民と同様なのかもしれない。
やっぱりこの「停滞」というルールが非常に面白い。うかつに停滞させると自分の首を絞めかねないし、下手すると停滞解除ができなくなる場合も多々。停滞の利用は計画的に。
とつぜんですが、せかいはおしまいです。
どうしてかって?
おしまいのはながさいたからです。ざんねん。
後何気に、カードのデザインとフレーバーテキストに深読みできる要素があるのも個人的に好き。
1~10のフレーバーテキストを読んでいくとまるで手塚治虫の火の鳥を彷彿とさせるカタルシスが1ゲームの中で何度も繰り返されていく。
プレイヤーの存在はこのゲームの中の人々にとってどういう存在なのか、そんな事を考えてしまう世界観がとても良いです。
価格も2,000円と手に取りやすいので是非プレイをしてみてください。
もこっち
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